光徳寺第十四世住職 即生院釋諦英 七回忌法要
光徳寺第十四世住職 即生院釋諦英 七回忌法要
10月11日は第十三世坊守のご命日、そして10月13日は第十四世住職のご命日にあたります。毎年この時期、境内には金木犀の甘い香りが漂い、懐かしい記憶を静かに呼び覚ましてくれます。
この度は七回忌法要。月日にして六年。時代の流れとともに、お寺を取り巻く環境はますます厳しさを増しているように感じます。寺院の統廃合ということも耳にするようになりました。
現住職もまた、法務に加えて新たな仕事に携わるようになり、それぞれが厳しい環境のなかで日々歩んでおります。
今回、施主として準備のあれこれに気を張っておりましたが、読経の中、浄土真宗の教えにやはり安心いたします。私たちは故人を偲んで手を合わせがちですが、よくよく味わえば、お念仏のはたらきの中で、むしろ仏となられた方が私たちを案じ、包んでくださっているのです。
親鸞聖人は『浄土和讃』に、
安楽浄土にいたるひと
五濁悪世にかへりては
釈迦牟尼仏のごとくにて
利益衆生はきはもなし
と詠まれています。
阿弥陀さま、そしてお浄土に生まれられた方々のお導きの中に、いまここに生かされていることの尊さをあらためて感じたことです。
住職は本堂外陣からお勤めをする機会はあまりありませんが、今回そこから見えた柱の歪みにあらためて対処への深刻さと、年月の重みも感じたことです。




