がん哲学外来コーディネーター養成講座 in大分

この度、がん哲学外来コーディネーター養成講座、基調講演のご縁をいただきました。

がん哲学外来を知ったのは11年前のこと。

がんで悩む患者さんやご家族に、薬ではなく「言葉の処方箋」を渡す。そんな温かな対話の場を提唱されたのが、病理・腫瘍学の医師であり、順天堂大学名誉教授の樋野興夫先生でした。
当時から「心の苦しみ」への関心が強かった私にとって、この活動はとてもあたたかく、心惹かれるものでした。

特に先生が紹介されたこの言葉は、今でもいろんな思いを振り返らせてくれます。
「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい。」

高校勤務時代、生徒たちに授業で紹介したことがありました。
力をもらえる言葉だと感じていた私にとって、生徒にも同じような思いが届けばと紹介したところ、涙をそっとぬぐう子、静かにうなずく子。言葉にぬくもりを感じる子もいれば、今の苦しみがわかってもらえたように受けとる子も。もちろん、何も響かなかったという子も。
でも、そのすべてが大切でした。
同じ言葉を聞いても、受け止め方は人それぞれ。
だからこそ、対話には自分のことをわかってもらえる、お相手をわかろうとする、そのままでいれる、といった営みのへ意味があるのだと、あのとき、生徒たちから教えてもらったことを覚えています。

そして月日は流れ、本日、全国から「がん哲学外来コーディネーター」を志す皆さまがご参加くださった大会にて、臨床宗教師として基調講演のお役目をいただきました。「森さんが日々されている対人援助のお話を、あなたの言葉で伝えてください」そう、大会長でありフリーランス緩和ケア医の林良彦先生に背中を押していただいたご縁でしたが、目の前には、提唱者の樋野興夫先生もおられ、正直なところ、とても緊張していました。でも、先生の気さくで朗らかな笑顔に励まされ、安心して言葉を紡ぐことができた…ような気がします笑
さらに、勤務先の病院長も会場までお越しくださり、臨床宗教師としての活動に理解を深めていただけたことは、これからの大きな支えとなりそうです。
大会開催に向けて丁寧に準備を重ねてくださった実行委員の皆さま、本当にありがとうございました。そして、遠方からご参加くださった皆さまにも、心からの感謝を申し上げます。




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