臨床宗教師への歩み

住職の個人的な思いですが、私の生育歴の中にずっと忘れられない出会いがあります。
僧侶として、宗教者となればそのときの思いや、人に、なにか違った対応ができたのではないかと、
自ら僧侶の道を歩み始めたのですが、長年違和感は消えませんでした。
そんな思いを抱いたまま十数年後、2011年 東日本大震災。
沢山の方々が支援を行われます。
私も活動をさせていただきましたが、やはり自分の中での違和感は消えません。
そんな中、宗教者が自発的に活動し、今も継続されいる支援活動を知りました。
その後の熊本地震や豪雨災害。
私の中ではっきりとしたこと。
『聞く人になりたい』
私の中の違和感は、どうすればその人を、その思いを、状況を、良い方向へできるとか、といった私発信の思いでずっと考えていたからでした。
お相手の価値観に飛び込んで、その苦しみをともにする。
『同じ人間として、迷いや揺れを持つ臨床宗教師は、人間としての弱さを信仰によって支えられている。
その臨床宗教師に支えられることによって、患者は自らの宗教性を活性化させ、支えを安心と感じることができると考えられる。』
(東北大学准教授 大村哲夫)
その道を歩みたい。臨床宗教師でありたいと39歳のときに東北大学の課程を受験をいたします。
2017年 東北大学大学院文学研究科実践宗教学寄附講座 臨床宗教教養講座 第一期生として修了。
 2017年 夏スクーリング

その後、前住職の病気、継職法要などで機会を逃していた臨床宗教師への道を再出発したのが2021年。
再受験から始まり、2021年 同大学同寄附講座 臨床宗教教養講座修了。
そして本年、同大学同寄附講座 臨床宗教実践講座を修了いたしました。
地元での病院実習もさせていただき、ますます地元を含め、あらゆることろでの傾聴活動、スピリチュアルケア活動に勤しんでいきたいと、再確認しております。

臨床宗教師パンフ.pdf

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください