縁起でもない話をしよう会@ここのえまち野上

縁起でもない話をしよう会@ここのえまち野上✨

講話テーマ「終活から始まる集活 〜個人の想いを家族・地域で共有〜」

このたび野上まちづくり協議会からご依頼をいただきました。
地域での支え合いを込めたテーマでのお話と、「もしバナゲーム」を用いたワークショップ。
40〜70代の方が中心の場ということもあり、実際の事例や私自身の体験も交えながらお伝えしました。

「集活」は星野哲さんが提唱する言葉です。
人と集い、語らい、交流し、縁を紡ぐ。
それが集活です。
社会的孤立が広がるいまだからこそ、集活が必要だと考えます。
(集活ラボ https://shukatsu-labo.amebaownd.com  )

終活や人生会議を通して、自分や家族、地域の人々と想いを語り合い、互いを思い合う気持ちを確かめ合う。
そこから生まれる信頼関係や地域での支えを、改めてご一緒に見つめる時間となりました。

話の中では、キューブラー=ロスさんの「死の受容の五段階」にふれ、家族もまた患者と同じようにその段階を経験することをお伝えしました。
特に「準備抑うつ」に揺れる方は身近にも多くおられるのではないでしょうか。

あるご近所の方がかけてくださった
「いいんよ、私は第二の母みたいなもんやから」
という言葉で、張り詰めた感情がほどけ、その方に甘えさせてもらってたくさん泣いたこと。おかげで大切な方との最期の時間を穏やかに過ごせた…そんなエピソードもお伝えしました。

そんなお互いさまの私たちが生ききっていくことの一つに、
「選ぶことは、主体的に生きること」
もあります。

たまたまこの日は在宅緩和ケアを選択された方との大きなご縁があった日。
ご本人の選択を支えた訪問看護チームやスタッフ、そしてその選択によってケアに関わった私たち自身もまた支えられていたことを実感しました。

そうした前触れからの「もしバナゲーム」。
時に厳しい問いかけでしたが、皆さんかなり悩みながらも真剣に取り組んでくださり、それぞれの人生の問いとなった深い余韻を持たれたように思います。

個人の想いを家族や地域で共有し、
小さな地域のなかでその可能性をともに見つめていく濃厚な時間をご一緒させていただいたことです。

ご参加くださった皆さまに心より感謝申し上げます。



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