インタビュー
研究テーマ
「日本における終末期ケアに従事する宗教専門職が経験する倫理的ジレンマ」
このたび、この研究テーマのもと、ベルギーのルーベン・カトリック大学の研究者・春日乃さんより、認定臨床宗教師としてインタビューを受けるご縁をいただきました。
このような形で自分の実践についてお話しする機会は初めてのことでしたが、自身の歩みを振り返るとともに、これまで支えてくださった先生方や、共に学び歩んできた仲間の存在が、今の私の土台となっていることをあらためて実感する時間となりました。
そして何より、自分自身の「今」を、評価や結論を急ぐことなく、まるごと丁寧に聴いていただけた時間は、とてもありがたく、心がほっとするひとときでもありました。
インタビュー後のお話も、とても印象に残っています。
春日乃さんは、日本人の価値観や謙虚さは欧米ではあまり見られない特徴であり、「察する」「察してほしい」という文化の中で、相手の思いを丁寧に受け取りながら、言葉にならない気持ちを少しずつ言葉にしていくコミュニケーションは、日本らしい豊かな文化である一方、とても繊細で難しい営みでもあると話してくださいました。
その繊細な営みは、人と人とが深くつながるための大切な土壌でもあることを、あらためて学ばせていただきました。また、都市部とは異なる地方で臨床宗教師として活動を続けていることにも温かい労いと励ましの言葉をいただき、大きな力となりました。
さらに驚かされたのは、研究者としての情熱です。
日本滞在中の限られた時間の中で、ご縁のある方々へ次々とインタビューを重ね、その日程は、大まかに言えば「東京 → 玖珠 → 東京 → ベルギー」という超過密スケジュールとのこと。その行動力と探究心には圧倒されるばかりで、私自身もたくさんの刺激とエネルギーをいただきました。
新しい出会いは、新しい視点を与えてくれる。
人の話を聴くことは、相手の人生に触れるだけではなく、自分自身を見つめ直す時間にもなります。
今日いただいたご縁に感謝しながら、この学びを、これからの臨床宗教師としての歩み、そして住職としての歩みに生かしていきたいと思います。



